伊吹失言「選挙勝つには目くらましを」国民見下し

伊吹失言「選挙勝つには目くらましを」国民見下し



失言で更迭論が加速しそうな伊吹幹事長
 自民党の伊吹文明幹事長が16日、京都市内で講演し、消費税引き上げは次期総選挙後にすべきとの考えを示したうえで、「選挙に勝とうと思うと一種の『目くらまし』をしなければしょうがない」と述べた。国民をバカにしたこの失言が、内閣や自民党の支持率下落につながることは確実で、福田康夫首相が7月下旬に検討している内閣改造・党役員人事での幹事長交代説もささやかれ始めている。

 どこか「他人事」で「上から目線」の発言が多いことから、福田首相や町村信孝官房長官と並んで「イヤミ3兄弟」と呼ばれる伊吹氏。講演では、消費税について「上げてから選挙をすれば大変なことになる」と述べ、総選挙前に引き上げるべきでないとの考えを強調した。

 その上で「目くらまし」発言が飛び出し、総選挙対策についても「いい意味での目くらましとパフォーマンスを首相にお願いしながら難局を切り抜けていきたい」と述べたのだ。

 この発言に、自民党ベテラン議員はこう憤る。

 「選挙のために消費税上げを封印し、それが終われば消費税を上げるという姑息な手法を取ることを宣言したのも同じことで、何を考えているのか。これから先、政府・与党が打ち出す政策すべてが、選挙目当ての『目くらまし』や『パフォーマンス』と思われてしまう。『国民は簡単にだませる』と見下している伊吹氏の考えが透けてみえる」

 自民党内では福田首相が7月下旬にも内閣改造・党役員人事に踏み切るとの見方が強まっているが、自民党有力筋の1人は「この失言で幹事長交代は濃厚になったのではないか」という。

 実際、伊吹氏については、国会運営をめぐって路線が対立した参院側を中心に交代を求める声が強い。

 ただ、首相が党3役と同格に引き上げた選対委員長の古賀誠氏については、来年9月に衆院議員の任期満了を控えているため、残留説が濃厚だ。このため、伊吹氏ら一部の4役だけを交代させると「更迭」のイメージが強まるだけに、別の党幹部は「4役全員を代えるか、誰も代えないかだ」とも指摘する。

 派閥談合で誕生した福田首相としては、派閥領袖である伊吹氏は交代させづらいうえ、「首相は伊吹氏の能力を買っている」(周辺)とも言われるが、この失言がどう影響するか。


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